すなみほっとサロン

君津市周南公民館で実施している、認知症カフェ「すなみほっとサロン」の様子をお伝えするブログです。

緑の木々、季節の花、鳥のさえずり、みんなの笑顔―。
心安らぐ君津市周南公民館で、私たちは、認知症カフェ「すなみほっとサロン」を毎月1回実施しています。
温かい(Hotな)気持ちになる場所になってほしい、「ほっ」と一息つける場所になってほしいという2つの願いを込めて、「ほっとサロン」という名称にしました。
認知症のご家族やご本人、介護されている方、関心のある方にお声がけをして、お茶やとおしゃべり、お楽しみ企画、ちょっとためになるミニ講座などに取り組んでいます。
このブログでは、すなみほっとサロン運営委員会スタッフが各回の様子などをお伝えしていきます。

トントン紙相撲!すなみ場所!!

f:id:sunamihotsalon:20180923114018j:plain

昼下り、皆さんが公民館に集まり始めると「今日も雨だね」「涼しくなったから長袖を急いで探したよ」という会話が聞こえてきました。ひと雨ごとに秋の深まりを実感する今日この頃ですね。今回は、参加者・スタッフ・関係者34名がお集まりくださいました。

f:id:sunamihotsalon:20180923114049j:plain毎回季節感のあるホワイトボード。今回は秋刀魚(さんま)やきのこが!食欲の秋ですね~♪

f:id:sunamihotsalon:20180923114240j:plain

店主の本田さんの挨拶と1分間体操からスタート。

いつもの様にお茶やコーヒーを飲みながら会話を楽しんでいます。

f:id:sunamihotsalon:20180923114136j:plain

今日のお楽しみタイムは『トントン紙相撲すなみ場所』。紙コップで力士を作り、みんなで紙相撲大会です!!

紙コップに切れ目を入れ、マジックで顔などを描きます。つぶらな瞳の可愛い力士、切れ長で二枚目の力士、そして“まわしがTバック!?”のセクシー力士も出現(笑)。皆さん細部までこだわって素敵な作品を作っています。

もちろん自分の力士には、〇〇山・〇の里・〇〇川と四股名もつけました。中には白鵬関も‼(とても強そう~)。

f:id:sunamihotsalon:20180923114205j:plain

f:id:sunamihotsalon:20180923114425j:plain

力士が完成したら、いよいよ勝負の時間!紙相撲すなみ場所、取組み開始です。

f:id:sunamihotsalon:20180923114818j:plain

行司は運営委員がつとめ「はっけよ~い のこった~」

あちらこちらで熱戦が繰り広げられ歓声が上がっていました。

f:id:sunamihotsalon:20180923114835j:plain

上位3名と敗者復活戦で勝ち上がった1名による決勝トーナメントは、「ひがーしー、〇〇山~。にーしー、〇〇丸~」の呼び出しを参加者がやってくださり、大いに沸き返りました。結びの一番で接戦を制した優勝者には大きな拍手が贈られました☆

 

f:id:sunamihotsalon:20180923114903j:plain

ちょっとためになるミニ講座は、認知症サポート医の細井先生(さつき台病院)をお招きしてのミニ講演会。『予防』『病院』『薬』3つのテーマを中心にお話してくださいました。

心に残るお話がたくさんたくさんありました。運営委員の記録の抜粋ですが少しだけご紹介させていただきます。

認知症=もの忘れ+生活障害(もの忘れだけでなく、普段出来ていた事ができなくなることが加わった状態)

予防=生活障害が起こることを遅らせる認知症にならない様にするのではなく、できる限り心も体も“若く”現役でいる努力をする)

病院→病院に連れて行くことや薬をもらうことが支援の始まりではない。家族や周囲の人が見ていて、気づいた時に気づいたことを支援すればいい。病院で診断が確定しなくても、できることをお手伝い・サポートすればいい。

薬=脳の細胞を刺激している(飲んだら治るわけではない。症状の進行を止める・遅らせるのとも違う)不活発な脳に刺激を与えて効果がある場合もあるが、怒りっぽくなるなどのリスクもある。薬への過大な期待は危険。

f:id:sunamihotsalon:20180923114931j:plain

皆さん熱心に耳を傾けていました。

認知症は普通に生活していてもなる人はなる。原因を探そうとするのは良くないこと(〇〇な生活をしたから等)。間違った事をした訳ではない」「“認知症になったらおしまい”と思う人もいるが、認知症の人を“おしまいね”と見るのは違う。家族や自分もなる可能性がある。認知症になった人を否定してはいけない」

 先生の言葉は私たちの心に響びきました。

参加者からの「若い人にも今日のような(先生の)話を聴いて欲しい。機会を作って欲しい」という要望に、先生も「子どもから大人まで全ての世代で共有し、人を育てていきたい」「認知症への理解が広がり、認知症になっても住み慣れた地域や家で安心して暮らせる様に」とおっしゃっていました。

f:id:sunamihotsalon:20180923114958j:plain

最後は恒例の今月の歌。ハーモニカの今井さんとギターの橋本さんの伴奏にあわせて、歌詞を見ながら大きな声で歌いました。

f:id:sunamihotsalon:20180923115725j:plain

小さなスタッフ他が作った表情豊かな力士たちも、私たちと一緒に皆さまをお見送り。

次回は、周南地区文化祭【10/20㈯・21㈰】の次の週に開催

第4金曜日

10月26日㈮13:30~

岩手県(遠野)の語り部さんの語りと、薬剤師さんのミニ講座です。

スタッフ一同、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。