すなみほっとサロン

君津市周南公民館で実施している、認知症カフェ「すなみほっとサロン」の様子をお伝えするブログです。

緑の木々、季節の花、鳥のさえずり、みんなの笑顔―。
心安らぐ君津市周南公民館で、私たちは、認知症カフェ「すなみほっとサロン」を毎月1回実施しています。
温かい(Hotな)気持ちになる場所になってほしい、「ほっ」と一息つける場所になってほしいという2つの願いを込めて、「ほっとサロン」という名称にしました。
認知症のご家族やご本人、介護されている方、関心のある方にお声がけをして、お茶やとおしゃべり、お楽しみ企画、ちょっとためになるミニ講座などに取り組んでいます。
このブログでは、すなみほっとサロン運営委員会スタッフが各回の様子などをお伝えしていきます。

防火講習~消火器を使ってみよう!

13時過ぎ、公民館に赤い車が!!ほっとサロンに集まって下さった皆さんが「どうしたの!?」「何があったの!?」と驚いていらっしゃいました。

大丈夫!!公民館が火事ではありません。今日の講師の方々の車なんですよ。

今日のお楽しみタイム「スリッパ飛ばし」の準備をしていると

皆さんが興味津々の様子で集まっていらっしゃいました。黒美が「今日は会場が広く取れないので、全員が座って飛ばしますよ~」とルールを説明すると、「練習しなくちゃ」と言って、どんどんスリッパを飛ばしていました。

ほっとサロンの開店時間ギリギリまで練習して、飛距離を伸ばしていましたよ。

今日は、参加者・スタッフ・関係者あわせて23名での開催です。

本田店長のあいさつと1分間体操からスタート。

今日の「ちょっとためになるミニ講座」は君津市消防本部 予防課指導係の齋藤大輔さんと宮崎幸代さんにお越しいただき防火講習を開催しました。予定では講堂でお話を聞いた後に屋外で体験だったのですが、今にも雨が降りだしそうなので先に消火器体験をすることにしました。

宮崎さんから消火器の種類や扱い方などをご説明いただきました。

そして水を入れた消火器を使って、実際にお手本を見せてくださいました。

次はいよいよ参加者の皆さんの番。

最初に「火事だ!!」と大きな声で周囲に知らせます。

消火器を持って移動し、ホースと栓を外します。

ホースを持って、ハンドルを握ると中の物が噴き出しました。消火する際は、なるべく火元(下の方)を狙うといいそうです。

皆さん真剣な表情で消火体験をしています。

はじめて消火器をさわる方がほとんどだったのでホースの扱いに手こずり、戸惑った表情をしていましたが、齋藤さんも宮崎さんも熱心に教えてくださったお陰で、皆さんが「狙った的」に当てることができ、笑顔に変わっていきました。

臨場感のある「火事だ~!!皆さん避難してください!」を披露してくれたのは、演技派の職員 田淵さん。さすがです。

参加者もスタッフも公民館職員も全員が消火器を使って体験をさせていただきました。

次は講堂に移動して、齋藤さんから「防火」についてのお話をうかがいました。

『令和4年度防災白書』(令和3年度の統計)では、全国で35,222件(1日96件・・・15分に1件)の火災が発生している状況など教えていただきました。また、火災の定義や種類(建物火災・林野火災・車両火災など)も詳しくご説明くださいました。主な出火原因は、1位「たばこ」、2位「たき火」、3位「こんろ」なんだそうです。

特に興味深く皆さんが聞き入っていた「いのちを守る7つのポイント」をご紹介します。

「いのちを守る7つのポイント」

◎4つの対策

①逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災報知機を設置する。

②寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。

③火災を小さく消すために、住宅用消火器等を設置する。

④お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。

◎3つの習慣

①寝たばこは絶対やめる。

②ストーブは、燃えやすいものから離れた位置で使用する。

③ガスコンロ等のそばを離れる時は、必ず火を消す。

電気のコンセントにホコリがたまって起きる「トラッキング火災」や、1つのコンセントにたくさんのコードを繋ぐ「たこ足配線」の危険性のお話では、参加者から「冷蔵庫の後とか見たのは何年前だったかな?」「10年以上さしっぱなしだな」等々自宅の現状を心配する声や質問があがり、対処方法などを詳しくお答えくださいました。

また、新しく消火器を購入する場合や、古くなった消火器の引き取り(有料)をしてほしい場合はホームセンターでできるそうで、参加者から「知らなかった。教えてもらってよかった」と声が聞こえてきました。

お話の後、防災についての映像を見せていただきました。

講座を通して、半年に1回は火災報知器の点検ボタンを押して確認したり、コンセントなど身近なところを確認して、火災を未然に防ぐことの大切さを知ることができました。本田店長から「今日、家に帰ったら、まず火災報知器消火器の確認をして、コンセントのホコリたこ足配線、それからタンスの様な重い家具が電気のコードを踏んでいないか確認をしましょう!」と提案すると、みなさん大きくうなずいていらっしゃいました。齋藤さん、宮崎さん、ありがとうございました。

続いては「お楽しみタイム・スリッパ飛ばし」の予定でしたが、時間の関係で来月に延期にして、今月の歌を歌いました。

今回は今井さん、伊達さんの他に、同じハーモニカサークルの小林さんが演奏に加わって下さいました。小林さんはハーモニカもお上手ですし、オカリナ演奏の名手でもあるんですよ。機会があれば聞かせていただきましょうね。

「ふるさと」「浪花節だよ人生は」「くちなしの花」「お富さん」等々みなさんがリクエストした、たくさんの曲をハーモニカに合わせて歌を大きな声で歌いました。

帰り際「今日はすごくいい話をきいた。帰ったらすぐにいろいろ確認するよ」「消火器はさわれてよかった。何かあった時、自信をもって扱える。」「やったことがあるのと無いのとでは大違いだよ。すごく良かったよ」「消火器なんて怖くて触れないと思っていたけど、やってみたら楽しかった。楽しくちゃいけないけど、経験してみて怖さとか不安がなくなった」等々、たくさんの感想を聞かせてくださいました。

 

次回は6月16日(金)13:30~

スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

 

スタッフ 黒(美)